育成

初日の90日マップ。新人が最初の日に、90日後の自分を知っている状態をつくる

新人の気持ちは、最初の1週間で決まります。入社初日に、90日間の週ごとの目標と独り立ちの時期を1枚で渡します。

廣瀬 浩一執筆廣瀬 浩一
この記事の型初日の90日マップ入社初日に、90日間の週ごとの目標と独り立ちの時期を1枚で渡す。

01なぜ「初日の90日マップ」が効くのか

初日に「90日でここまでできるようになる」という地図を渡すと、それ自体が「放置しない」という約束になります。

何週目に何を学び、いつ独り立ちするのか。先が見えていれば、できないことがあっても不安になりません。

地図は精緻でなくて構いません。12週の表に、週ごとの目標が1行ずつあれば十分です。「最初の30日は数字を求めない」も同時に伝えます。

02「初日の90日マップ」のやり方:3ステップ

0190日を3段階で書く〜30日=知識と見学、31〜60日=同行と部分実践、61〜90日=独り立ちの準備。
02週ごとの目標を1行ずつ12週の表に、その週にできるようになることを1行ずつ埋める。運用例教える人の名前も入れ、空欄の週を作らない。
03初日に本人へ渡す社長か教育係が説明しながら渡す。週1面談で、その週の行に印をつけて進みを確かめる。

0390日マップの例(売買仲介・営業職)

〜30日知識・見学
1週会社・地域・物件種別を知る。同行は見学のみ
2週初回架電の台本を読み、ロープレに合格
3週ヒアリングの6問を覚え、接客に同席
4週資金計画書を自分で作れる
数字は求めない
31〜60日同行・実践
5週初回架電を自分でかける。先輩が横で聞く
6週内見に同行し、弱点先出しを1件担当
7週3件提案を自分で作り、先輩が添削
8週内見後のヒアリングを自分で聞く
先輩の横で、できる部分から
61〜90日独り立ち
9週反響1件を担当。先輩は後ろで見るだけ
10週査定に同行し、売り方の提案書を説明
11週申込〜契約のフォローを1件回す
12週独り立ち判定と、90日の振り返り面談
1件を最初から最後まで

04「初日の90日マップ」のNG例とOK例

NG例初日に机とPCだけ渡し、「分からないことは聞いて」で終わる。教える内容が先輩の手空き次第で、週によって変わる。2週目から反響を渡し、数字を求める。地図を渡したが、週1面談で進みを確認しない。
OK例初日の午前に渡す。午後からもう地図の1週目が始まる。各週に「誰が教えるか」の名前を入れる。空欄の週を作らない。朝15分ロープレの合格を、週の目標の達成条件にする。採用ページと家族資料にも同じ地図を載せる。

05「初日の90日マップ」の効果の確かめ方

残ったか新人の90日在籍率90日在籍した人数 ÷ 入社人数導入前の入社者と比べる例60% → 90%
育ったか12週目の独り立ち判定率予定どおり独り立ちした人数 ÷ 入社人数遅れた週があれば地図を直す例50% → 80%
対象外経験者採用(60日版に短縮)・事務職(別の地図を作る)
運用入社者がいなくても作っておく。半年に1回、実績で週の目標を直す。

06続けるためのポイント

渡した地図は約束です。守れない予定は書かないでください。

廣瀬 浩一
この記事を書いた人廣瀬 浩一シン パートナーズ株式会社 代表取締役船井総研で不動産売買仲介会社の業績アップに携わり、現在はコンサルティングと実業の二刀流。現場で結果が出た型を、そのまま使える形で届けています。船井総研で不動産売買仲介会社の業績アップに携わり、現在はコンサルティングと実業の二刀流。