経営

「大手には勝てない」は、数字を見る前の感想である。1位のシェアは1割未満

地域の1位は、思っているほど強くありません。上位6社の件数とシェアを推定し、自社を同じ表に置くと、どこに勝ち目があるかが見えてきます。

廣瀬 浩一執筆廣瀬 浩一
この記事の型1位の強さを測る上位6社の件数とシェアを推定し、自社を同じ表に置く。

01なぜ「1位の強さを測る」が効くのか

ある県の1位は大手Aの1,150件ですが、シェアにすると9.3%です。上位6社を合わせても県の24%で、残りの76%は約400社に分散しています。

圧倒的な1位は、どこの県にもいません。シェア1割を取れば県で1位になれる。これが、地域の会社にチャンスがある理由です。

自社が圏外でも、同じ表に置きます。順位が見えると、社員に「何年で何位」と言えるようになります。

02「1位の強さを測る」のやり方:3ステップ

01上位6社の件数を推定する公開実績・成約データ・店舗数×店平均から推定する。
02全県型と地場型に分ける大手は全県に薄く、地場は1つの市に厚い。運用例全県に店を持つ地場の会社が0社なら、その席が空いている。
03自社を同じ表に置く圏外でも推定順位を付け、推定の方法も文字で残す。

03県内シェア:上位6社とA社(年間成約件数)

大手A
1,150件(9.3%)9.3%
大手C
640件(5.2%)5.2%
地場F
430件(3.5%)3.5%
地場G
310件(2.5%)2.5%
地場B
264件(2.1%)2.1%
大手E
210件(1.7%)1.7%
A社
60件(0.5%)0.5%

1位でもシェアは1割未満。上位6社の合計は24%です。

04「1位の強さを測る」のNG例とOK例

NG例1位の件数を知らずに「大手には勝てない」と言う。上位のシェアを、件数ではなく印象で語る。地場と大手を、同じ型の相手として見る。自社を表に置かず、他社の話だけで終わる。
OK例上位6社の件数・シェア・型が1枚の表になっている。1位のシェアを、社長も幹部も即答できる。自社の推定順位が、同じ表に置いてある。推定の方法が、文字で残っている。

05「1位の強さを測る」の効果の確かめ方

分かっているか1位のシェアを即答できるか県と主要な市の1位の件数とシェアを言える件数と割合の両方で例不明 → 9.3%
置けているか自社の推定順位上位6社と同じ表に、自社の件数と順位がある圏外でも順位を付ける例未把握 → 約25位
対象外成約件数を公開していない会社(店舗数×店平均で推定する)
運用毎年4月に件数を更新し、事務所に貼って全員で見る。

06続けるためのポイント

「大手には勝てない」と感じたら、まず1位の件数とシェアを調べてください。

廣瀬 浩一
この記事を書いた人廣瀬 浩一シン パートナーズ株式会社 代表取締役船井総研で不動産売買仲介会社の業績アップに携わり、現在はコンサルティングと実業の二刀流。現場で結果が出た型を、そのまま使える形で届けています。船井総研で不動産売買仲介会社の業績アップに携わり、現在はコンサルティングと実業の二刀流。